浦和美術館についてー開設準備の進捗と抱負について

<一般質問 平成12年3月議会>

○萩原あきひろ

 来月29日みどりの日に開館予定のうらわ美術館についてお伺い致します。

  うらわ美術館は、旧市庁舎跡地と民有地を地権者のご理解を得て取得し建設されたロイヤルパインズホテルの複合ビル内にあり、等価交換で取得した2.349uの床面積を有し、埼玉県では2番目の市民の期待する近代設備を有した公立美術館であると私も認識をしております。それと同時に、文化の香り高い文教都市のシンボル的施設として、その将来性に期待している一人でもあります。  アメリカのボストン美術館や、その姉妹館である名古屋のボストン美術館等も視察して参りましたが、それぞれの施設が、門外不出の名画をショーケースでは無く壁に直接掲示し展示したり、所蔵品の貸出しの特別の契約をして運営したり、個性と特色を持った理念で運営がなされていました。 美術館の機能には展示をする部分と調査・研究・資料の収集公開等様々な役割もあると思います。 来月の開館を目指し、館長およびスタッフの選抜、配置等も順次決定していると思いますが、今日までうらわ美術館の建設にあたり他の美術館との違い、言葉を変えれば「アイデンティティ」をどのように考えてきたか、また うらわ美術館が目指すもの、新館長に専門家として何を期待したいかを開館を直前とする現時点でのお気持ちを、お伺いいたします。 また、今日現在の美術品等の収集状況もあわせて、お伺いいたします。

<答弁>

○相川宗一市長

 うらわ美術館についての御質問にお答を致します。

 まず、うらわ美術館と他の美術館との違い、すなわち官のアイデンティティをどのように考えてきたかにつきましてお答をいたします。  うらわ美術館は、議員御承知のように、都市型美術館として、交通利便のよい市街地の中心に設置されており、多くの市民の皆様のご来場が期待できるものでございます。  さて、本美術館のアイデンティティといたしましては、まず、これまで地域の美術館としてゆかり作家の作品収集に努めてまいりました。多くの美術家や美術愛好家の住む浦和にあって、地元ゆかりの作家の紹介は貴重な個性であると考えております。  また、文教都市浦和にちなみ、そこからイメージされる本をめぐるアートの収集・紹介は、国内の美術館で初の試みであり、他館との違い、得難いアイデンティティを確立できるものと考えております。

 次に、うらわ美術館が目指すものにつきましては、ただいま申し上げましたアイデンティティを確立することにあわせて、収蔵品の展示、各種展覧会の開催、講演会やギャラリートーク、いわゆる作品解説をはじめとした教育普及事業などを通じて、ひらかれた美術館として市民との広く身近な関係をつくり上げてまいりたいと考えております。   次に、新館長に期待するものとの御質問でありますが、主に美術館の収集方針に基づきお答をいたします。  本美術館長は、美術の専門家をお願いしたところでございます。特に美術家は洋画家がおおく、近代西洋美術と明治期以降の日本の洋画受容期の研究にも業績を有し、また、本アートに関しても国内では数少ない貴重な研究者の一人である聖徳大学の坂本満教授にお願いしたところであります。  坂本教授は、本美術館の美術品等選考評議委員としてこれまで御協力をいただいたところでございますが、町田市立国際版画美術館の運営委員等、公立美術館運営に経験もございまして、うらわ美術館の展示事業、普及活動に大きな力を得るものと期待をしております。  美術作品の収集状況につきましては、現在、手続き中のものもございますが、本年度末として寄贈作品を含めて、浦和ゆかりの作家の作品176点と本のアート作品264点となる見込みでございます。  4月29日のうらわ美術館のオープンまで2か月足らずとなってまいりました。私といたしましても、この美術館が大人から子供まで何度も訪れてみたいと思えるような、市民にとって親しみの持てる魅力のあるものになるよう期待をしているところであります。  私からは以上です。